水銀スイッチ
水銀スイッチとは、水銀を利用したスイッチの一種で小さなガラス製の容器内に、電気接点端子を設け、その容器内に少量の水銀が封入されています。ガラス容器が傾くことで、重力によって水銀が移動し、2つの接点端子に水銀が接触すると通電状態となります。この容器内の水銀の動きを利用して、転倒や傾きを検知するセンサー電子部品として活用されています。
今も根強い人気の水銀スイッチ!
の2つのタイプ水銀は常温において液体であるという性質から、電極によく密着し接触抵抗が少なく、更にチャタリングが発生しないという特徴があります。水銀は生物への強い毒性があるため、現在一般的に使われる転倒スイッチには、金属球を使うものが主流ですが、チャタリングや接触抵抗の面では水銀スイッチが優れています。
豆知識:非常に小さな直径3mmタイプの水銀スイッチが販売されていますが、不良品が多い傾向にあるため、5mmタイプの水銀スイッチがおすすめです。
メリット
- 接触抵抗が非常に少ない
- チャタリングが発生しません
- 弱電にも強電にも対応
- 動作原理が単純であり、確実な動作が可能
デメリット
- 水銀は生物への強い毒性があり
- 環境規制により入手しづらい状況
注意:水銀は有害物質であるため、適切な取り扱いと廃棄が必要です。